<第3回> 
アルゼンチン・チリ/パタゴニア
氷河、平原、山や湖に心を癒される旅
文/岩井加代子

 
「どこまでも広がる果てしない大地にこの足でしっかりと立ち、大自然と向き合いたい!」。そんな気持ちを胸に抱き、南米大陸の南のパタゴニアを目指した。
 パタゴニア……。この地名を初めて耳にしたとき、なぜだか強い磁石に引っ張られるような気持ちが沸き起こった。よくよく調べてみれば、なんとあのポルトガルの航海者、マゼランが500年近く前に旅した土地がこのパタゴニアだという。マゼランは1520年、マゼラン海峡を発見した偉業者でもある。どおりで旅人の興味を惹きつけるはずだ。
 パタゴニアは南米大陸のほぼ南緯40度から南を指し、その地域は日本のおよそ3倍近く。とてつもなくでっかいエリアを示す。チリとアルゼンチンにまたがるパタゴニアは、強風吹き荒れる“広大な風の大地”であるバンパ(平原)を筆頭に、入り組んだフィヨルド、大氷河群、山と湖の豊かな自然など、その表情は実にさまざま。一口にパタゴニアと言っても、ちょっとやそっとじゃその全貌を把握するのは困難だ。欲張りな私は、「パタゴニアの全部を見てやろう!」と、試みてみた。
 早朝、まだ夜が明けない頃、眠さと格闘しながらなんとかツアーバスに乗り込み、ペリト・モレノ氷河を目指す。バスが到着し、とうとう念願の巨大な氷河の絶壁と対面した。青くそそり立った氷河は空高くまで伸び、遥か後方まで続いている。てっぺんは三角に尖っていて、ひび割れている。こんな大きなものを本当に目の前にしてみると、ただただ呆然……。しばらく見とれていたら、氷河がミシミシと音をたてるではないか!
 すると次は湖の一番手前にせりだしていた氷の壁が静かにスローモーションのようにゆっくりと崩れ落ちた。数秒遅れて、その静かに落ちた様子とは正反対の轟音とともに、湖面に氷河が叩き付けられた。こんな神秘的な自然の営みが、遥か昔から繰り返し行われていたんだと考えると、胸がじーんとしてきた。
  そして、山と湖に囲まれたパイネ国立公園での滞在も忘れられない。欧米からの旅行者たちとワゴンに乗り、ダチョウの仲間のニャンドゥやラクダ科のグアナコなど、南米ならではの珍しい動物たちと出会い、大きな鳥が野うさぎを狩りする現場にも遭遇。夜はシュラフにくるまり、みんなで山小屋でごろ寝もした。寝食を共にすると次第に連帯感が高まって、いつの間にか旅行者同士から仲間へと変わっていくのがうれしい。
 念願の、何もないバンパに立ってみた。果てしなく続く平原で目に映るものは、ちょろちょろ生えた草やわずかな木。耳にするのは名物?
 パタゴニアの冷たい風の音だけ。あまりにも殺風景な景色だけど、飾らない広大な自然を見ていたら、なんだか自分自身と向き合えた感じがした。



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