<第11回> 
ボリビア・白い大地を織り成すウユニ塩湖
遥か昔からの不思議な模様がどこまでも続く
文/岩井加代子

 ボリビアでぜひ見たい光景が、真っ白な塩で一面覆われた巨大塩湖だった。ペルーから国境続きのチリへ抜ける予定を変更し、わざわざ東側のボリビアへ寄り道したのも、ウユニ塩湖を見たいからだった。ウユニのほかにも塩湖は周辺に十数か所あるけれど、ウユニ塩湖の大きさはこの辺りで最大の規模。タテ、ヨコ共に100kmを超えるほど大きい。ほかではめったに見られない、塩が作り出す大地が横たわっているのだ。
 ボリビアの首都ラ・パスから南のオルーロを抜け、ウユニの町に到着。この町が塩湖へのベースになる。  ウユニ塩湖まで行くバスを探し、さっそくそれに乗り込んだ。ところが、バスは途中の砂漠で1時間以上もストップ。いっこうに動き出す気配がない。隣の乗客にいつ動くか聞いてみても、「いつ動くかわからないよ」と言う。塩湖まではまだまだ遠い。動き出すのを待っていても仕方ないからここで降り、今きた道を戻ることにしよう。降りた所は砂漠のど真ん中。ちょっと強い風が吹くとたちまち砂埃が舞い上がり、肌に突き刺さるくらいに痛い。30分か1時間くらいで戻れると思ったのに、2時間歩いてもウユニの町はまだ見えない。もちろん歩いている人なんか誰もいない。たまに野良犬らしき足跡を見かけると、だんだん不安になってくる。とにかくヒッチハイクをしてでも早く町に戻ろう! 何台もの車が通り過ぎ、やっと1台の車に乗せてもらえた。よかった、これでやっと町に戻れる。
 もうさっきのような恐い思いはこりごり。一般ツアーより高いけど、タクシーをチャーターしてウユニ塩湖へ行こう。タクシーの運転者と値段の交渉をして、もう一度塩湖を目指し出発。さっきはあんなに苦労して歩いていた道を、今度はタクシーで爽快に駆け抜ける。
 しばらくして塩湖が見えた。360度、見渡す限りの真っ白な世界だ。太陽の強い日射しを受け、地面がまぶしく光る。平らな地面の上にいびつな多角形の模様が数センチの高さに浮き上がり、不思議な模様が延々と続く。それが同じ白でも雪の平原とまったく違う、独特の景色を造り出している。改めて自然のすごさを感じた。
 足元の塩をぺろりとなめる。
 しょっぱい。

 食塩よりずいぶん味が濃い。遠くに地面から切り取られた塩が山積みになっていた。ブロック大の塩の固まりは断面が白、茶、白、茶………と、3〜4cmごとの層を成す。ウユニ塩湖はいつからできたかわからないけれど、この辺りの塩湖で古いものは1万年以上も経つそうだ。目の前の塩の固まりも、気の遠くなるような長い年月をかけてできあがった結晶だ。もしかしてさっきなめた塩は何百年、何千年前ものだったかもしれない。

 ウユニの町のホテルに戻る。同じ宿にフランス人ツーリストの3人組がいた。なんと彼らはウユニ塩湖を4日間かけて歩いて横断したそうだ。小さな町では彼らの徒歩横断がちょっとした冒険扱いで、地元のテレビ局が今晩取材に来るみたいだ。ウユニ塩湖は標高約3,700mもあり、昼と夜の気温差が激しいところ。夜になると冷え込みが厳しい。3人組の行動に比べればたいしたことじゃないけど、私が昼間、砂漠をたった一人で2時間かけて歩いていたことやヒッチハイクも、自分にとってはそれなりの冒険。苦労してやっと見ることができた塩湖は、今でも忘れられない光景だ。

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