ブラジル人の
ワールドカップ観戦模様

文/久枝・高橋・サントス

ワールドカップ開幕当初から活躍してきた路上に描かれたブラジル国旗。風雨でぼやけてしまいましたが、ブラジル人の心の中に“誇り”として鮮やかに刻まれてます 5月30日に始まったサッカーのワールドカップが、ブラジルの優勝で終了しました。 今回のワールドカップは6月祭として有名な聖ジョアン祭と重なって、また一層盛り上がったものになったと思います。
 日本では、オリンピック開催中などには毎日実況放送がありますが、今回で5回目にサッカー世界チャンピオンになったブラジルでは、サッカーのワールドカップはオリンピック以上の関心があります。
 予選では、朝早くから午前中いっぱい、各国の試合を生中継していましたが、ブラジルが試合する日は、闇をつんざく数限りない花火、花火、花火。全くサッカーに興味が無い人でも(たまにこういうブラジル人もいます)、何時間も前から起こされていました。
準決勝戦を皆で観戦。テレビを前に選手達と共に国歌を歌う こちらでは真夜中の観戦もあったので、パジャマ応援というのも話題になりました。そのパジャマというのも、ブラジル国旗をかたどったものですから、すごいと思いませんか? 試合が夜中の時はいいけれども、8時半からの時は、学校も会社も遅れていいことになったり、普段午前10時から始まる銀行ですら12時からの営業でした。会社や工場などによっては、社員全体で応援できるようにと、特別に大型テレビを準備し、お菓子を出したりとか、そういう配慮もありました。何でも、その方が仕事の効率が上がるとか。
ゴールの瞬間! 抱き合って喜ぶ子供達 また、準決勝の試合の日と決勝試合の翌日は、政府から特別休日になる旨が発表されました。国を挙げての熱狂ぶりが伝わりませんか? ただ、この休日。選手から直接抗議があったようで、決勝試合の翌日の休日は取り消されました。
 興味深いのは、このワールドカップが、東洋の国日本と韓国についてよりよく知るきっかけになったという事です。
 東洋の音楽や風習などを面白おかしく扱ったテレビCMがたくさんありました。一つだけ例を挙げると、そのCMは日本に着いたブラジル選手団の一人が、飛行場で日本人の少年が彼に向かって深々と敬礼するシーンで始まります。その東洋的精神文化に感銘した選手が、対日本のペナルテイーをする場でその敬礼した少年を思い出します。それで日本チームのバリアに向かって、“では行きます!”という感じで彼が深々と敬礼するのですが、それに釣られた日本チームがまた敬礼してしまうというものです。もちろんその隙に彼がゴーーーーール!
  その外にも漢字をビールの缶に印刷したりとか、まだいろいろありました。
男性陣も勝利の喜びを表現。 ブラジル最大のテレビ局も、夜のニュースの有名女性キャスターを現地に送って毎日の実況放送をしていました。両国の自然や建築物を紹介しながら、毎回ブラジル選手のコメントを織り込みました。
 ピアノの生徒さんから、「テレビで観てるけど、本当にきれいな国ねー」とか、「どちらの応援しているの?」話し掛けられることもありました。
 移民の多いブラジルのことですから、家族で異なるチームを応援しなくてはならないと言う事も少なくありません。ピアノの生徒さんで、イギリスから移民してきた兄弟がいますが、彼らは彼らで、密かにイギリスを応援していたようです。お母さんがブラジル人ですから、その辺が複雑なところ…。決勝進出が決定した瞬間。この試合はマンツーマンデフェンスで苦戦しました もう一人の生徒さんは、お父さんがドイツ人です。決勝の前日、70歳ぐらいになるそのお父さんが、「ドイツが必ず勝つぞー!」と威勢良く言っていました。(残念ながら)ブラジルの大勝利で終わりましたが、その勝利の背後には、選手団の各選手の弛まぬ努力があったという事は言うまでもありませんが、ブラジル国民全体の熱烈な応援が大きな力を与えた事を見落とすことはできません。子供からお年寄りにいたるまで、ろうそくを灯してブラジルの勝利を祈っていたのは、今回お邪魔したDonaDilza(ジウザ夫人)のお宅に限られた事ではなかったことでしょう。
  勝利の翌日は特別休暇。それぞれの家庭で、友人とのごちそうやドリンクを囲んでの歌って踊ってのお祝いは、国を挙げてのもの。私もある家庭から招待されました。 何しろ、勝利のフェスタ(お祝い)は始まったばかり。では、アテ・ローゴ!(ではまた)
◇◆◇筆者プロフィール◇◆◇

久枝・高橋・サントス
音大卒業後、ピアノ教師に。
結婚を機に12年前にブラジルに渡る。
現在は、サルバドールの海沿いに暮らし、ピアノや歌を教えている。

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