住めばブラジル
ギアナ高地はすごい!
はるかテプイ(テーブルマウンテン)を望む
橋本梧郎先生・92歳にして現役
すでに9ヶ月が経ちました。いまだに興奮しています。
まったくギアナ高地はすごい!
この感動を、どうお伝えしたらいいのか・・・

 「ギアナ高地」の名が日本でも知られるようになったのは、1980年代後半のことでしょう。探検家やテレビの「秘境モノ」番組の報告によって、地上最後の秘境と呼ばれるその姿が、お茶の間からでも眺められるようになりました。そう、あのエンゼルの滝が流れ落ちているところです。


ギアナ高地は
ベネズエラとブラジルの国境に位置する。
ブラジルから陸路のアプローチも可
 南米ベネズエラの南東部、ブラジルおよびガイアナと国境を接する一帯にギアナ高地は広がっています。面積は日本の約1・5倍。このあたりはスペイン語でグラン・サバナと呼ばれる大草原地帯が主ですが、この地帯にインディオの言葉でテプイと呼ばれるテーブル・マウンテンが100以上も点在しているのです。


セスナの機窓に迫るテプイの絶壁
 ギアナ高地の見どころは、何といっても、このテプイ、テーブル・マウンテン。文字どおりテーブルのように頂上は平たく、周囲は1000メートル近い断崖で下界と隔絶されています。
 この一帯は地球上で最も地殻変動が少ないことが知られています。つまり日本ではおなじみの地震やら火山の爆発やらが皆無に近いため、齢数十億年という大地がそのまま残されてきた、というわけです。気の遠くなるような年月の日射、雨風により脆弱な大地は削り落とされ、今日なおも残り続けたのがこのテーブルマウンテンなのです。地球の歴史のなかでは、いずれ消え去ってしまう大地。もっとも日本沈没、の方がずっと早いかもしれませんが。

グラン・サバナの植物を観察する橋本先生
 今年1月、私はブラジル移民の大先輩である橋本梧郎先生のお供かつ記録映像の制作のため、あこがれのギアナ高地を訪れる機会に恵まれました。植物学者の橋本先生は、92歳でいまだ現役。なかなか一筋縄ではいかない先生ですが、私はすでに南米最南端のパタゴニアなどを一緒に回っている仲です。
 普通の観光だったら、「ワー、スゲェー」ぐらいでデジカメに撮って、ハイ、お次、ぐらいでしょう。しかし植物の専門家のご一緒をしていると「名もない花が・・・」では済まされません。もしホントに名もない花があったら、大発見になるのです。シロートでは見過ごしがちな環境も、豊富な博物学の知見を踏まえて説明していただけるので、旅の味わいが何十倍も違ってきます。
 

 さて、いかにお元気とはいえ、92歳の先生とどうやって断崖絶壁のテーブルマウンテンに挑むのか?
 100あまりのテプイのうち、登山可能なものは10たらずとのこと。有名なロライマ山の標準的なトレッキングコースで約1週間所要。いっぽう先生は腰を悪くされ、空港の乗り継ぎの際に車椅子を頼むこともあるのです。
 それでも手はあります。はい、ヘリコプター。
 問題はチャーター費用がバカにならないことと、そして飛ぶも飛ばぬも天候次第・・・

テプイの上は、旧約聖書の創世記の世界。
橋本隊はこの奇観に出会えるか?
その運命は?
 我々が選んだ1月は、ギアナ高地訪問のベストシーズン。現地は乾季の始まりです。雨はぐっと少なくなり、したがってヘリを飛ばすのにも天候待ちの可能性はほとんどなし。いっぽうまだ水が少な過ぎることもないので、世界最長(落差979メートル)を誇るエンジェルの滝の見物にももってこい、というわけです。
 
 ところが!
 予想もしない異変が、我が橋本探検隊を待ち受けていたのでした・・・
 
  次号へ!
  
  

◇◆◇プロフィール◇◆◇

橋本梧郎(はしもと ごろう)氏 植物学者

植物学者。
静岡県出身。「世界で一番、植物の多い国へ行ってみたい」という希望から21歳でブラジルに移民。以降、植物標本約1万種、15万個体もの植物を採取して研究を重ね、橋本記念標本館をサンパウロ市イタケーラ区に開館。新種も30種を超える種を発見。著書にブラジル産薬用植物事典など。2008年逝去。

◇◆◇筆者プロフィール◇◆◇

岡村淳(おかむら・じゅん)

1958年、東京生まれ。早稲田大学第一文学部日本史学専攻卒業。1982年、日本映像記録センター(牛山純一代表)入社。処女作は日本テレビ『すばらしい世界旅行』の「ナメクジの空中サーカス 廃屋に潜む大群」。以降、ゲテモノおよび中南米の取材を主に担当して、大アマゾンの裸族、ピラニア、ポロロッカ等々を扱う。
1987年、フリーとなり、ブラジルに移民。
フリーの番組ディレクターを経て、1991年、小型ビデオカメラを用いたひとり取材に開眼。ブラジルの社会・環境問題、移民の記録にこだわり、作品をNHK、東京MXテレビ、朝日ニュースターなどの日本のTVメディアで発表。近年は自主制作によるドキュメンタリー作りを続けている。
自主制作の代表作に「郷愁は夢のなかで」(1998年)、「ブラジルの土に生きて」(2000年)、「赤い大地の仲間たち フマニタス25年の歩み」(2002年)、5時間15分の長編「アマゾンの読経」(2004年)など。
作品の上映には制作責任者である岡村の立会いを原則として「ライブ上映会」と呼ばれ、「ひとりでもご覧になりたい方がいればおうかがいする」という方針で、これまで日本、ブラジル、台湾、アメリカ、チリ、アルゼンチン、オランダでライブ上映会を実施。

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