住めばブラジル
日本からブラジルに移住され、ブラジルの社会・環境問題、移民の記録などを録り続けていらっしゃる映像作家の岡村淳氏の「住めばブラジル」。様々な視点からコラムを書いてくださいました。
暑くなきゃクリスマスじゃない!
 フェリス・ナタール(FELIZ NATAL:クリスマスおめでとう)!

トロピカルスタイルのサンタ娘たち。
パラナ州奥地の託児所のクリスマス会で。
 ブラジルは、いよいよサマー・クリスマスの到来です。しかしどうも今年は、イマイチ雰囲気が・・・。わがサンパウロは本来ならば日中30度を越す真夏日が続くはずなのですが、例年より10度近く温度の低い異常に涼しい師走の始まりとなりました。さらに不況を反映してか、クリスマスの装飾も遅れ気味で、しかも控え気味な感じです。

 それでも国民の9割がキリスト教徒というお国柄。およそ2000年前に生まれた教祖の生誕祭は、なんといっても最大の年中行事。ブラジルらしいクリスマスの話題をご紹介しましょう。

 近年、盛り上がっているのが巨大クリスマスツリー競争。
今年12月5日、サンパウロ市のイビラプエラ公園に全長55メートル、重さ50トンというクリスマスツリーがお披露目されました。歴代ゴジラを上回る大きさです。
 しかし、これはまだ序の口。昨年の横綱は北東部セルジッペ州の電力会社が作成したもので、86・4メートル、世界最大記録を更新しました。民家2000件分の電気を消費するとか。

サンパウロ・パウリスタ大通りの銀行のクリスマス飾りは期間限定の観光名所となる。

サンパウロのショッピングモール内の巨大ツリー。
 昨年、初めての試みで大成功を収めたクリスマスの新イベントは、ショッピングモールの連続32時間終夜営業。サンパウロの2館のショッピングモールで、なんと40万人の人出を記録しました。23日の午前10時にオープン、深夜でも駐車場待ちが1時間という大混雑でした。ファーストフード店と映画をハシゴしながら、開店から閉店まで32時間付き合ったという若者も。ジェット機で日本からブラジルに渡る以上の時間です・・・。今年はサンパウロでは3館で行なわれる予定とか。

特設店に山積みの各種のパネトーネ。
 ブラジルのクリスマス名物の味の代表は、パネトーネというパンケーキでしょう。北イタリア産の自然酵母パネトーネ種を使った、もとはイタリアの名物でした。ブラジルに渡ったイタリア移民たちに本国イタリアから送っていたものが、広くブラジル中で好まれるようになりました。
 パンケーキの中にドライフルーツを入れたものがポピュラーですが、最近はチョコレートフレークやジャム、ムースなどをミックスしたものなども出回っています。レギュラーサイズで500グラム。
 我が家でももらい物のパネトーネがクリスマスまでに5個ぐらいは貯まります。しかし、そう食べられるものではありません。「まだあるのか」と翌年のカーニバル時期ぐらいまでかけて、ちびちびと食べ続けることになります。

 この原稿の締切り、12月10日。この週末になって、にわかに街はクリスマスムードが盛り上がった感じです。
 問屋街におもちゃをごっそり買出しに行ってきた人々。北東部に里帰りする人たちがごった返すモグリの長距離バスの臨時駐車場。そしてクリスマス目当ての物乞いたち。物乞いたちも、クリスマス前になると強気な感じです。人々の気分は、すでに暑いクリスマスのフェスタ(お祭り)を迎えるモードに切り替わっています。

イビラプエラ公園に出現した55メートルの巨大クリスマスツリー。 サンパウロのクリスマス観光名所のひとつ、アルキデオセザノ学校のクリスマス装飾。夜間は息を飲む美しさ。
 「貧しい人は、幸い 」。教祖の残したそんな言葉の意味を考えつつ、今年のクリスマスは取材先で、この国のほんとうに貧しい人たちとこのお祭りの喜びを分かち合うつもりでいます。


◇◆◇筆者プロフィール◇◆◇

岡村淳(おかむら・じゅん)

1958年、東京生まれ。早稲田大学第一文学部日本史学専攻卒業。1982年、日本映像記録センター(牛山純一代表)入社。処女作は日本テレビ『すばらしい世界旅行』の「ナメクジの空中サーカス 廃屋に潜む大群」。以降、ゲテモノおよび中南米の取材を主に担当して、大アマゾンの裸族、ピラニア、ポロロッカ等々を扱う。
1987年、フリーとなり、ブラジルに移民。
フリーの番組ディレクターを経て、1991年、小型ビデオカメラを用いたひとり取材に開眼。ブラジルの社会・環境問題、移民の記録にこだわり、作品をNHK、東京MXテレビ、朝日ニュースターなどの日本のTVメディアで発表。近年は自主制作によるドキュメンタリー作りを続けている。
自主制作の代表作に「郷愁は夢のなかで」(1998年)、「ブラジルの土に生きて」(2000年)、「赤い大地の仲間たち フマニタス25年の歩み」(2002年)、5時間15分の長編「アマゾンの読経」(2004年)など。
作品の上映には制作責任者である岡村の立会いを原則として「ライブ上映会」と呼ばれ、「ひとりでもご覧になりたい方がいればおうかがいする」という方針で、これまで日本、ブラジル、台湾、アメリカ、チリ、アルゼンチン、オランダでライブ上映会を実施。

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