サルヴァドールの街歩き
 ようこそ、サルヴァドールへ。
 サンパウロから空路約2時間半、リオデジャネイロから約2時間。ポルトガル統治時代は首都として栄え、現在はユネスコの世界文化遺産に指定されている歴史的な街として、多くの旅行者が訪れています。
 そんな世界文化遺産の街 サルヴァドールの魅力を、Ms.久枝がご紹介します
サルヴァドールで宝石を見る 〜地質・宝石学センター〜
Centro Geologico e Gemologico da Bahia
地質・宝石学センターに入るとすぐにショールームになっています
 今回のサルヴァドール・シリーズのために市内を散策していたところ、Geologicoという看板が目に入りました。おそらく地質学という意味だろうと思い、関心のある分野でもあるので、興味半分で中に入ってみました。
 実は学生時代、地質学クラブにも籍をおいていたのです。その当時、手で石の標本を作っていたときのことを思い出しながら入ってみると、そこには、とっても親切な受付の方、研磨士の方、その上地質学者の方がいらっしゃいました。思ってもみなかった出会いが、とても嬉しかった一日でした。

 さて。ブラジルは鉄鉱石や宝石の産出国でもあり、サルヴァドールのあるバイア州は国内2位の宝石の産出地域です。市内にも多くの宝石店があり、このお店を見て回るのも楽しいものですよ。
 今回は宝石店ではなく、「地質・宝石学センター」という公共の施設ですが、宝石の知識を得るにはちょうどよさそうです。

半分にカットされて中が見えるアメジストの原石
 中に入るとすぐショールームになっていました。アメジストの原石を半分に切断したものをはじめ、数多くの宝石・準宝石の原石から加工したものまで、とても美しくショーケースに飾られていました。宝石は化学式にすると、とても単純なものだったりするのに、「本当に宝石って不思議だなあ」と想い耽りながら、7色にきらめく光に酔いしれてしまいました。

 親切そうな受付の男性に「ここでは何か説明してくれるんですか」と尋ねてみると、「どういう工程でカット、研磨するのか説明してくださるスタッフが居る」というではありませんか。実はこのセンターでは職業訓練校と提携して、数カ月間の研磨技術のコースを700レアル程度で勉強できるとのこと。ちなみに、コースは希望者が定員になってからようやくスタートするあたりは、ブラジルらしいところです。

数多くの宝石・準宝石の原石から加工したものまでが飾られています
 早速、研磨技術のインストラクターにいろいろお聞きしました。彼は25年、研磨(カット)のお仕事をやっておられ、技術コースのインストラクターのお仕事は10年ぐらいしておられるということ。カットには主たるものだけで9種類以上も手法があるそうです。原石から洗浄、研磨していく過程で、一番緊張するのは最後のカットをする段階。壊れないように十分気を付けながら、美しい光を放つようにカットしないといけないそうです。
 ポルトガル語での説明なので、ポルトガル語がわからないとちょっと難しいですが、とっても面白かったです!

 そのうえ、宝石学者の方のお話を伺えるとの吉報!!
 そのお言葉に甘え、若い女性の宝石学者の方のお話を伺いました。

 彼女によると「ミナスジェライス州に次いで、国内2位の宝石類産出を誇るのが、このバイア州です。バイア州の中央にあるシャパーダ・ジアマンチーナあたりに集中して、過去にはダイヤモンドが採掘され、今でもさまざまな宝石や準宝石が採掘されています」とのこと。ちなみに、シャパーダ・ジアマンチーナは国立公園に指定されている、テーブルマウンテンが連なる雄大な景色が人気の観光地でもあります。

 さらにセンターでは、「原石を持っていらっしゃる方なら、当センターで専門家が科学的に鑑定しますよ」とおっしゃっていました。持っている方がいらっしゃったら、いかがですか?

 ヨーロッパから来た人々が、広大なブラジルの大地に眠る宝石を求め、どのような気持ちで宝探しに行っていたのだろうかと懐古しながら、長い地球の歴史を旅して来たような感覚を覚え、その地質・宝石学センターを後にしました。

 スタッフの皆さん、ご親切ありがとうございました。

 原石の話をしたら、そのコレクションも見てみたくなりますよね。そんな方は、ブラジル・コロニー時代の貴金属・宝石の歴史を探訪できる、カルロス・コスタ・ピント博物館(Museu Carlos Costa Pinto)を訪れてみてはいかがでしょうか。

 サルヴァドールでは知らない人がいない、コへドール・ダ・ヴィトーリア(Corredor da Vitoria)通りにあります。ここは、イギリスからの移民者の多い地域で、通りの名前もイギリスのヴィクトリア女王の名前にあやかったものです。

 実はこの博物館に展示されている品々は、砂糖精製工業が盛んだった18世紀当時、個人が所有していたコレクションだというのですから驚きです。砂糖精製工業が大変な利益をもたらしていたことが想像できます。

 素晴らしい宝石の数々を堪能したら、コロニー時代の銀製品も見てください。当時、富裕な白人の間では、黒人奴隷の身に付ける貴金属の数とその豪華さが権勢の象徴だったそうです。それらの貴金属に、それぞれの家の印を付け、奴隷が逃げても直ぐに何処の所属かがわかるようにまでしていたとか・・・・。美しい装飾品の裏にある、悲しい一面でもあります。

■地質、宝石学センター(Centro Geologico e Gemologico da Bahia)

 Ladeira do Carmo, n°37, pelourinho
 Tel:(71)3241-3561
 Fax:(71)3242-4166


■カルロス・コスタ・ピント博物館(Museu Carlos Costa Pinto)
http://www.museucostapinto.com.br/
  入場料 :5レアル
  開館日 :(火曜日を除く)毎日
  開館時間:14:30h 〜19:00h
  ※館内で写真は撮れません。

 Avenida Sete de Setembro, 2490, Vito´ria - Salvador - Bahia - Brasil
 Tel: (71) 3336-6081
 Fax: (71) 3336-2702

筆者プロフィール

久枝・高橋・サントス
音大卒業後、ピアノ教師に。結婚を機に13年前にブラジルに渡る。
現在は、サルバドールの海沿いに暮らし、ピアノや歌、日本語を教えている。

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