ようこそ、サルヴァドールへ。
サンパウロから空路約2時間半、リオデジャネイロから約2時間。ポルトガル統治時代は首都として栄え、現在はユネスコの世界文化遺産に指定されている歴史的な街として、多くの旅行者が訪れています。
そんな世界文化遺産の街 サルヴァドールの魅力を、Ms.久枝がご紹介します
文部省唱歌とアフリカン・ソング
Recital Centen
昨年、日本語教師ボランティアの方から、バイア州のある町に行って歌ってくれないかという依頼がありました。
観客は日本から移民して来られた人たちで、年齢からしてもう二度と祖国の土を踏めないであろう人たち…。 このときは残念ながら、私の先方のスケジュールが合わずに行くことができませんでした。
日本からブラジルに移住が始まって100年目を迎える記念すべき今年。日本やブラジルの各地で記念行事が行われています。当時の様子を知る移民1世、2世が少なくなりつつある今だからこそ、後世に残して行かなければならない記憶と歴史です。
ここサルヴァドールでも記念行事が行われており、4月30日、バイア州連邦大学の講堂で日本人移民100年記念行事の一環としてACBJブラジル日本文化協会、日本領事館、日本語学校などの協賛のもとリサイタルが行われ、私も招待されました。 今度こそ、という思いとともに、日本の歌を披露させていただきました。
ブラジルに移住したアフリカ人歌手が日本人と一緒に歌うのは、やはり珍しいケースかも…。グローリアはアフリカの現地の歌を歌って楽しませてくれました。
ちょうど良い機会なので、まずは、会場になったバイア州連邦大学の歴史を少しご紹介したいと思います。
使い回しの写真になりますが、
サルヴァドール・バジリカ大聖堂
を紹介した時の写真が参考になります。 聖堂の右側に隣り合って写っているのが
バイア州連邦大学の旧医学部キャンパス
で、イエズス会が16世紀に創始した旧バイア・ヘアル高校が母体となりました。 その後、18〜19世紀にかけて徐々に様々な学部が設置され、1946年に総合大学として認められました。 ここには、
アフロオリエンタル研究室
という、異文化理解を目的とした独特な研究室も設けられています。
そんなことから今回のリサイタルは、日本人移民100周年だけでなく、アフリカをはじめブラジルに移り住んできた人々との異文化交流的な趣旨も含んでいました。
そこで、
アフリカ人の友人でソプラノ歌手のグローリア
をサンパウロから招待しました。
第1部は日本の懐かしい文部省唱歌。
赤とんぼや浜辺の歌
など、ブラジルの日本文化愛好家なら、だれでも知っている歌を歌わせていただきました。
第2部はグローリアのパーカッションを交えた数々の
アフリカン・ソング
。
アフリカの自然や生活を描写したコミカルな10曲あまりの歌に、会場は聞き入ってくれていました。 第3部は日本でもよく歌われる
イタリアのカンツォーネ
のほか、文化交流を通した友情を確かめるために、
アミーゴ・パラ・センプレ
などのデュエットで締めくくりました。
手前は、前日本名誉領事・現文化部長のエミルトン博士とその奥様セーリス女史、白髪の現日本名誉領事・オデシウ博士は、みな日本に留学した経験のある、根っからの日本文化愛好家の皆さん。今年はまだまだいろいろな面白い行事がたくさんあります。頑張ってくださいね。
会場には、領事館来賓を始め、音楽学部長などの大学関係者、日系人、日本語を学ぶ学生などが来ていました。
日本の歌を驚くほどよく知っている日本語学科の学生などは、知っている歌では一緒に口ずさんでいたとか・・・。
夢を追い
海を渡って
緑の大地 ブラジルに
今、百年の歩み
微笑みの中に 苦労は消えて
これからも続く
希望の道
記念のお花をいただいて、
思わずにっこり。
オープニングに歌わせていただいた、“移民100年祭記念の歌”の歌詞です。
この言葉に託されたメッセージにひたって、移住というひとつの難関に挑んだ人々の思いを鑑みることができました。
このイベントに参加させていただいて有意義な日々を過ごさせていただき、感謝の気持ちでいっぱいです。
家族とも思い出の一枚。
100周年記念行事はほかにもいろいろと企画されており、8月には2万人の人出が予想される盆踊り大会が開催されます。
みなさんも、移民100周年記念に
サルヴァドールで盆踊り
なんて、いかがですか?
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筆者プロフィール
久枝・高橋・サントス
音大卒業後、ピアノ教師に。結婚を機にブラジルに渡る。
現在は、サルバドールの海沿いに暮らし、ピアノや歌、日本語を教えている。
<バックナンバー>
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