2015年は「日ブラジル外交樹立120周年」の年
1895(明治28)年11月5日に「日伯修好通商航海条約」が締結されてから120年。
2015年は「日ブラジル外交樹立120周年」の年です。
ブラジルでは、梅田邦夫・駐伯大使を委員長とした実行委員会が2014年8月に発足。
12月には、日本の外務省による「日ブラジル外交関係樹立120周年(2015年)のロゴマーク」も決定しました。
この記念すべき年を祝い、日本とブラジル各地で、「日ブラジル外交樹立120周年記念事業」が企画されています。
サンパウロのカーニバル「アギア・ジ・オウロ」も120周年記念
在ブラジル日本国大使館のサイトによると、
ブラジル各地の在外公館を中心に100を超える記念事業が予定されていますが、
日本で身近な話題となったのは、先日のサンパウロのカーニバルに参加したエスコーラ「Aguia de ouro (アギア・ジ・オウロ)」ではないでしょうか。
街中で行われるブロッコによるカーニバルとは異なり、エスコーラがサンボドロモ会場で競う競技会形式のカーニバルでは、毎年テーマを掲げてパレードをします。
アギア・ジ・オウロの今年のテーマは「日本とブラジルの友好120年」。
青森の五所川原の立佞武多(たちねぷた)が海を渡たり、サンパウロのカーニバルで行進をしました。
その様子は、日本でもニュースになりました。
さらに、サンパウロ便りのcocoさんも参加されて、様子を紹介してくれています。
立佞武多(たちねぷた)「復興祈願 鹿嶋大明神と地震鯰」
ブラジルでは「日伯友好花火大会」などが計画中
今後も、規模の大きな記念事業が計画されておりますが、詳細はこれから、といったところ。
2月に開催された「日ブラジル外交樹立120周年記念事業ブラジル実行委員会」の第4回会議では、
・日伯友好花火大会
・日伯共同プロジェクト巡回展覧会
・サンパウロ市イビラプエラ公園内日本館の改修
などが、寄付金を募ってブラジルで実施されることが決定しています。
中でも、「日伯友好花火大会」は、デザイナーのコシノ・ジュンコさんがプロデュースするとあって、注目度も高いイベントです。
なお、「日伯共同プロジェクト巡回展覧会」は、ブラジル各地で開催される「日本祭り」や「移民祭り」を中心に行われる予定のもの。
「イビラプエラ公園内日本館改修」では日本から、お宮や城、寺院などの伝統建築物建造の修復に定評のある中島工務店の職人11人がブラジルに渡り、5月から改修を行う予定です。
このほか、リオデジャネイロでも「日伯友好音楽祭」「日本庭園改修」などの記念事業が計画されています。
「日伯友好音楽祭」では、今年7月末に世界的指揮者の西本智美氏を招き、テアトロ・ムニシパル(市立劇場)のオーケストラとの共演が予定されているとのことです。
盛り上がりを見せつつある「日ブラジル外交樹立120周年記念事業」。
ブラジルでは皇室関係者の来伯への期待が高まっており、2月6日付サンパウロ新聞では、
梅田大使による、「間違いなく来られますよ。充分ありうると思います。実現させたい」との言葉が掲載されています。
日本では「ブラジルカーニバル」や、演劇や展覧会が記念事業に続々認定
もちろん、日本でも「日ブラジル外交樹立120周年」記念事業が次々と決定しています。
まずは、2月にブラジル出身のタレントであるマルシアさんが、「日ブラジル外交関係樹立120周年親善大使」任命されました。
さらに、3月27日から3日間、東京で「ブラジルカーニバル2015」が開催。
本場のカーニバルに負けない盛り上がりと、魅惑のブラジルフードが期待されています。
芸術系の動きも活発です。
4月には、ブラジル演劇界の巨匠ネルソン・ロドリゲスの代表作「禁断の裸体」が、俳優・内野聖陽さんを主演に東京と大阪で上演。
福岡では、「旅する芸術家 ホジェル・メロ展」が開催されます。
5月からは、TSミュージカルファンデーションによる、「GARANTIDO(ガランチード)」 が上演されます。
そして、「NHK WORLD」では、「みんなのエピソードでつむぐ 日本-ブラジル120年」と題し、日本とブラジルから写真を大募集中。
写真の一部はイベントやサイトなどで使用される予定で、写真のエピソードは「ラジオ日本」のポルトガル語放送などで紹介予定とのこと。
あなたの中の、エピソードがあればぜひ!
(※当サイトとはまったく関係はありません。念のため)
それぞれのイベントについては、当サイトのニュースでもご紹介していきます。