2018年1月6日、今年のダカールラリーが開幕しました。今年は、ダカール ラリーの名称の由来ともなった「パリ-ダカール・ラリー」が始まってから40回目、南米に舞台を移してからは10回目を迎える記念すべき年。
スタートは、2013年以来5年ぶりの開催国に名乗りを上げたペルー・リマ。ここから南下してアレキパからチチカカ湖を通ってボリビアの首都ラパスへ。休息日を挟んで絶景で知られる
雨季のウユニを経由し、アルゼンチンへと入ります。
アルゼンチンでは、
「雲の列車」で人気のサルタや、ワインの産地として有名なサンフアンを走り抜け、アルゼンチン第2の都市コルドバのゴールを目指します。
ダカールラリー2018 ルート
1月6日の初日、ステージ1では日本のトヨタが首位となりましたが、2日目のステージ2ではプジョーが攻勢をかけて首位となっています。
旅行会社的な視点でコースを見ると、「意外にも?近隣に観光地が多い」というのが印象です。
アレキパ(photo br Ilana)
そして、2国目のボリビアは言わずと知れたウユニ。今ではダカールラリーのモニュメントもあります。
ウユニのモニュメント(photo by ilf_)
3国目のアルゼンチンは、1月15日(月)、ステージ9でのゴールに設定されているサルタから始まります。サルタは、世界で一番高いところを走る高原列車「雲の列車」(Tren a las nubes)の出発地点となっており、鉄道好きならず、「○○一番」が好きな方、高所好きな方にも気になる場所でしょう。
雲の列車(photo by Nicolás Mendoza)
次なるサンフアンは、メンドーサとならぶアルゼンチンワインの産地のひとつ。ダカールラリーを見に行った方々は、やっぱりワイン三昧なのでしょうか。
そして、最終ゴールのコルドバ。コルドバといえば、17~18世紀のコロニアルな街並みと、世界文化遺産に登録されている「コルドバのイエズス会伝道所とエスタンシア群」です。
こう並べても、観光地だらけ。ただ、その観光地を結ぶルートが過酷なんですね。
過酷な理由の一つに、おそらく、標高の高さもあるのではないでしょうか。
リマは海沿いでもあり標高は低いのですが、アンデス山脈に突入する手前のアレキパでは一気に2600mとなります。ラパスは3700mと富士山並み。チチカカ湖やウユニにいたっては4000mです。
ステージ8のゴール、トゥピサでようやく2800mまで下がりますが、まだ2800mですよ。
ちなみに、サルタで紹介した「雲の列車」は世界一高いところを通りますが、観光の出発地点となるサルタ自体は、標高1190mとそれほどではありません。
一般的に、高所に行く場合は、上がっていく段階で体を慣らしていく必要がありますが、このコースでは一気に2600mまで上がっていきます。
個人や体調によるものの、2000~3000mを超えると高山病が発症しやすいことを鑑みると、車だけではなく、ドライバー側の山場でもあるのかもしれませんね。
1月20日のゴールに向けて、皆さん頑張っていただきたいです!!
<ダカールラリー2018 ルート>
1月6日(土) ステージ1 リマ(ペルー) → ピスコ
1月7日(日) ステージ2 ピスコ → ピスコ
1月8日(月) ステージ3 ピスコ → サン・ファン・デ・マルコナ
1月9日(火) ステージ4 サン・ファン・デ・マルコナ → サン・ファン・デ・マルコナ
1月10日(水) ステージ5 サン・ファン・デ・マルコナ → アレキパ
1月11日(木) ステージ6 アレキパ → ラパス(ボリビア)
1月12日(金) 休息日 ラパス
1月13日(土) ステージ7 ラパス → ウユニ
1月14日(日) ステージ8 ウユニ → トゥピサ
1月15日(月) ステージ9 トゥピサ → サルタ(アルゼンチン)
1月16日(火) ステージ10 サルタ(アルゼンチン) → ベレン
1月17日(水) ステージ11 ベレン → チレシト
1月18日(木) ステージ12 チレシト → サンフアン
1月19日(金) ステージ13 サンフアン → コルドバ
1月20日(土) ステージ14 コルドバ → コルドバ