ブラジル音楽を楽しもう

ボサノヴァ生誕50周年&ジョアン・ジルベルト来日特集Vol.2     〜2008.9

 ボサノヴァ生誕50周年となる2008年。ボサノヴァの神様、ジョアン・ジルベルトが来日してコンサートを開催(※)します。
これらを記念してのレポート第2回となる今回はボサノヴァのその後〜現在、そしてリオデジャネイロで楽しめるボサノヴァ・スポットをいくつかご紹介したいと思います。

※残念ながら、ジョアン・ジルベルトの健康状態により、東京公演も中止となってしまいました。
http://www.joao-concert.jp/

ボサノヴァのその後〜現在
世界にボサノヴァ人気を広げた、グラミー賞受賞作品『ゲッツ/ジルベルト』

世界にボサノヴァ人気を広げた、グラミー賞受賞作品『ゲッツ/ジルベルト』

 前回、簡単に振り返ったボサノヴァ史のその後から話をつづけましょう。1964年になってブラジルに軍事政権が樹立されたことで、リオ生まれのボサノヴァは大きな転機を迎えました。独裁体制に批判的だったボサノヴァはリオからサンパウロへ、そして次第にアメリカ合衆国やヨーロッパへ活動の場を移すことになります。最初にアメリカ合衆国のジャズ・ミュージシャンの間でボサノヴァが話題となり、1962年にカーネギーホールで開催されたコンサート『ボサノヴァ(ニュー・ブラジリアン・ジャズ)』の成功によって、ボサノヴァへの注目度は一気に高まっていました。

1963年、ジョアン・ジルベルトトム・ジョビンサックス奏者スタン・ゲッツと組んでレコーディングしたアルバム『ゲッツ/ジルベルト』はグラミー賞を受賞し、アストラッド・ジルベルトが英語で歌った「イパネマの娘」と共に、ボサノヴァ人気は世界中へ広がりました。二人はその後アメリカ合衆国に滞在しながら制作活動をつづけます。そして1967年、ジャズ界の大御所フランク・シナトラからトム・ジョビンにお声がかかり、ボサノヴァ史において象徴的なアルバム『フランク・アルバート・シナトラ&アントニオ・カルロス・ジョビン』が生まれました。


ボサノヴァ史において象徴的なアルバム『フランク・アルバート・シナトラ&アントニオ・カルロス・ジョビン』
ブラジル国内でボサノヴァが再び脚光を浴びるのは、20年間つづいた軍事政権が幕を閉じた80年代後半になります。ジョアン・ジルベルトトム・ジョビン、ナラ・レオンホベルト・メネスカルカルロス・リラバーデン・パウエルといった熟年のアーティストたちが本国での活動を再開し、このリヴァイバル・ブームによってボサノヴァのDNAは次世代の国内アーティストたちに受け継がれてゆきました。1989年には日本でも、小野リサがファーストアルバム『カトピリ』でデビュー。現在まで20枚を超えるアルバムを発表しており、日本はもちろんブラジルでも正統派ボサノヴァの第一人者として知られています。
日本のボサノヴァ歌手、小野リサの『カトピリ』
日本におけるボサノヴァ初公演は、1964年のナラ・レオンセルジオ・メンデスによるものでした。上記カーネギーホールのコンサートにも参加したセルジオ・メンデスは、独自のポップス路線でボサノヴァを世界に広めた功労者の一人で、1965年から活動拠点をアメリカ合衆国に移し、1966年に発表した『Sergio Mendes & Brasil '66』と収録曲「マシュ・ケ・ナダ」は世界的に大ヒットしました。今年発表した新作『タイムレス』ではブラック・アイド・ピーズをプロデュースに迎え、ボサノヴァだけではないハイブリッドなブラジル音楽を発信しています。
ヨーロッパのクラブ・シーンでのボサノヴァ人気もまたブラジルに環流し、エレクトロ・ボッサテクノ・ボッサといった新感覚のパーティー・サウンドを生み出しています。また、新世代のアーティストたちが発信するポピュラー音楽のなかにも、ハーモニーやリズム、質感といったボサノヴァのテイストが息づいています。

リオのボサノヴァ・スポット紹介
「リオデジャネイロでは、あちこちでボサノヴァを演奏してるんですよね?」という質問をよく日本から来た方にされますが、残念ながらクラシックなスタイルのボサノヴァを聴けるスポットはほんの一握りです。しかし、ジョアン・ジルベルト公演に代表される今年のボサノヴァ生誕50周年記念イベントの盛り上がりによって、今後新しいムーヴメントが誕生するかもしれません。
■ ヴィニシウス・ショー・バー(Vinicius Show Bar)
リオで唯一のボサノヴァ・ライヴ・バー。週末はベテラン歌手マリア・クレウザがレギュラー出演しています。
Rua Vinicius de moraes 39, Ipanema
Tel.(21)-2287-1497
http://www.viniciusbar.com.br/
■ トカ・ヂ・ヴィニシウス(Toca de Vinicius)
CD、書籍、写真集、ソングブック、雑貨etc.
ボサノヴァにまつわる店内展示、イレギュラーで店頭路上ライヴ(日曜日)も開催しています。
Rua Vinicius de moraes 129/Lj-C, Ipanema
Tel.(21)-2247-5227
http://www.tocadovinicius.com.br/
■ ガロータ・ヂ・イパネマ(Garota de Ipanema)
名曲「イパネマの娘」の舞台になった老舗レストラン・バー。オススメは肉料理代表のピカーニャ。曲の直筆譜面がプリントされたオリジナル・Tシャツも販売しています。以上3軒は、イパネマ地区のヴィニシウス・ヂ・モラエス通りに面しています。
Rua Vinicius de moraes 49,Ipanema
http://www.garotaipanema.com.br/
■ ボサノヴァ&コンパニア(Bossa Nova e Companhia)
CD、書籍、写真集、ソングブック、楽器、雑貨etc.
1960年代にリオのボサノヴァ関係者が夜毎集まっていたコパカバーナ地区の一角=別名:酒瓶だらけの路地(ベコ・ダス・ガハーファス)にあります。
Rua Duvivier no37 loja A, Copacabana
http://www.bossanovaecompanhia.com.br/
■ ビッピ・ビッピ(Bip-Bip)
コパカバーナ地区にある小さな老舗バー。日曜はサンバ、火曜はショーロ、水曜はボサノヴァのホーダ(即興演奏の輪)を行っています。
Rua Almirante Goncalves 50, Copacabana
Tel.21-2267-9696
■ バル・ド・トム(Bar do Tom)
“トム・ジョビンのバー”という店名ながら、外国人観光客向けのサンバや欧米圏ポップスがメインで、ボサノヴァはたまにしかやっていません。
Rua Adalberto Ferreira 32,Leblon
Tel.(21) -2274-4022
http://www.plataforma.com/us_tom.htm
■ トム・ジョビン・センター(Centro Tom Jobim)
トム・ジョビンが愛した植物園(ジャルジン・ボタニコ)内に2006年オープン。アルバム、オリジナル宅録音源、譜面等のデジタル資料などがパソコン閲覧可能です。
Rua Jardim Botanico 1008, Jardim Botanico
Tel.(21)-2274-7012

■著者プロフィール

ひだてつや
リオデジャネイロ在住、音楽や映像に関するフリーライター&コーディネーターとして活動中。
http://malandro.exblog.jp/

南米旅行専門店 ウニベルツール
株式会社ウニベルツール
東京都知事 登録旅行業 第3-6300号
日本旅行業協会(JATA)正会員
日本海外ツアーオペレーター協会(OTOA)正会員

東京本社
〒104-0061
東京都中央区銀座8-14-14銀座昭和通りビル4階
TEL:03-3544-6110 FAX:03-3544-8855
E-MAIL : info@univer.net
大阪支社
〒530-0002
大阪府大阪市北区曾根崎新地2-5-3堂島TSSビル2階
TEL:06-6347-0125 FAX:06-6348-1140
E-MAIL : osa@univer.net
ブラジル・中南米
サンパウロ支店
リオデジャネイロ支店
各国ネットワーク

Copright © UNIVERTUR TRAVEL SERVICE All rights reserved.