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2016年11月14日(月)

学費は無料!? ブラジルの教育事情 ~本日もブラジル日和

どこの国もその国独自の教育システムがあります。ブラジルの公立学校は、厳しい社会情勢、政治状況を反映して、とても大変な環境にあるようです。
 
まずは簡単に学校のシステムをご紹介。
 
4歳~       幼稚園にあたる Educação Infantil   
6~14歳(9年間)  小中学校にあたる Ensino Fundamental (義務教育)
15~17歳(3年間) 高校にあたる Ensino Medio
18歳~(4年間~) 大学にあたる Universidade または Faculdade
※学校の呼び方は、他にもいろいろあるそうです。

住宅街の中の幼稚園。一見狭そうですが、中は意外と広いです。住宅街の中の幼稚園。一見狭そうですが、中は意外と広いです。

学校のシステムは、日本とだいたい似たような感じですね。
 
日本と違うのが、特に公立の学校は施設や教員が不足しているため、午前と午後の2部制が多いこと。午前中に勉強する子ども、午後に勉強するこどもで分かれているのです。
 
また義務教育といっても、強制力は弱いそうで、学校に行かず働いたり、悲しいことですが路上で物乞いをしている子どもたちもいます。
 
そして、公立の学校は大学も含めて学費は無料! しかし、公立学校の教員の待遇や環境が悪く、学校はしょっちゅうストライキがあり、授業も進まず教育レベルが低いそうで、経済的に余裕がある家庭は、私立学校を選ぶことが多いそうです。
私立には、移民社会を反映して、ドイツ系、イタリア系、日系のバイリンガル教育を行う学校などいろいろ。

こちらはイタリア系の学校 100年以上の歴史があります。こちらはイタリア系の学校 100年以上の歴史があります。

 南米の最高学府といわれる、州立のサンパウロ大学(通称USP ウスピhttp://www5.usp.br/)は、レベルが高く、入学するのはとても大変。そのため、USPに入る学生のほとんどは、高校までは私立の学校でしっかり勉強した学生ばかり。

つまり、経済的に恵まれない人でもハイレベルの教育を受けられるようにと無料になっている公立大学ですが、結局はお金持ちしか入れないのです。。。
 
ちなみに教育熱心な日系人の子どもたちは学業も優秀で、一時期はUSPの学生の2割近くが日系人だった時代もあったそうです。
 

大学施設と授業に向かう学生たち大学施設と授業に向かう学生たち

話は少し変わりますが、駐在家族にとっては子どもの学校選びはとても大切。サンパウロで、日本人の子どもたちがどういう学校に通っているかご紹介します!
 
(就学前)
前述した地元のEnsino Infantilに通わせます。日系の幼稚園や、日本語を教えてくれる先生がいる幼稚園に通わせる家族が多いようです。しかし、基本はポルトガル語なので、数か月も通うと子どもたちは少しずつポルトガル語を上手に発するようになってきます!
 

日本人の子どもたちも多く通う幼稚園日本人の子どもたちも多く通う幼稚園

(小学校~中学校)
サンパウロ日本人学校(通称:サ日校)か、インターナショナルスクールかを選びます。
 
サ日校は、広大な敷地の中にコーヒー園があったり、動物もいたり、ブラジルらしい自然も満喫できるとのこと。運動会などの行事はもちろん、日本式の教育が行われています。
 
英語で教育を行うインターナショナルスクールは、アメリカ系、イギリス系などに分かれます。学校によっては、入学条件としてそれなりの英語力を求められることもあります。英語はもちろん、ポルトガル語の授業もあるので、ポルトガル語力も少しずつ身についていきます。
 
インターはサ日校と比べると、学費が高いのが特徴。地元ブラジルのリッチな生徒もかなり通っています。ブラジル人の多いインターでは、授業以外の子ども達の会話はほとんどポルトガル語というところもあるそうで、子どもに英語を身に付けさせたい場合は要注意です。
 
(高校)
サ日校は高校がないので、日本に帰国するか、インターに移ります。
 
一時期より日本から進出している企業も減っているとはいえ、日本人学校もあり、日系人も多いため日系の幼稚園などもあるサンパウロ。駐在員家族にとっては、選択肢も豊富で、ありがたい環境です。その中で、どういう選択をするかは、駐在年数、子どもの年齢、性格、英語力、会社からの学費補助の有無などに応じて、各家庭ごとに優先順位をつけて決める場合が多いです。
 

サ日校もインターもスクールバスで通う場合がほとんど。サ日校もインターもスクールバスで通う場合がほとんど。

ブラジルの教育事情、いかがでしたか?
 
せっかくの無料の公立学校がうまく機能しておらず、貧しい家庭の子どもたちがちゃんとした教育を受けられず、お金のある子どもたちとの教育面での格差が、結局は社会的な貧富の格差をますます広げてしまっているようです。
 
オリンピック・パラリンピックも終わり、大統領も交代したので、国内の問題が少しずつ改善していってほしいと思います。

 

<本日もブラジル日和 バックナンバー>
●こんなことも、あんなことも!?縁の下の力持ち、ブラジルのお手伝いさん事情

●グルメ天国サンパウロ。レストラン・ウイークが始まりました

●サンパウロに春が来た! 美しいイペーの花、そしてクッピンとの闘い


 
 
 
 
 
 
執筆:Mimako
 
<プロフィール>
東京都出身、静岡育ち。大学卒業後、7年間出版社にて教育関連の教材や雑誌の編集に携わる。2004年長女の出産、夫のアメリカ転勤にともない退社ののち、テキサス州ヒューストンにて8年間、子育てに専念しつつ、地元の学校のボランティアや日本語の絵本の読み聞かせなどに関わる。2012年に帰国後、幼稚園児、小学生を対象とした英会話講師として活動後、2014年6月よりサンパウロ在住。サンパウロでは、ブラジルの歴史を学んだり、日本語を学ぶブラジル人に日本語を教えるボランティア活動などを行っている。

2016/11/14 10:20 | <連載>本日もブラジル日和


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